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【楽曲メモ】「rise」のアレコレ!

作品の裏に、ドラマあり。

楽曲メモシリーズ第二段!

今回はカバー楽曲の「rise」についてコメントを貰いました。


楽曲はこちら↓

Arrange


  「やがて君になる」に狂いすぎた結果、かつて11曲の二次創作と1曲のオリジナル曲を書いたことがあります。この楽曲はその当時の11曲のうちの1曲で、アレンジは2stepになっています。


 この曲を作った当時、二次創作の楽曲をどうしてもマツリカ*さんに歌ってほしくて、2回ほど打診して何とか仮歌を歌っていただいたことがあるのですが、いざデータを頂くと、その表現力に完全に惚れこんでしまいました。ジャンル的に2stepというとガチガチのクラブ系のトラックも多い中で、曲のテーマや劇中歌として使われたシチュエーションに合わせて曲の雰囲気をやわらかめに寄せたのですが、マツリカ*さんの曲とアレンジに対する解釈が歌という形で更に加えられたことによって、宝石をいろいろな角度から見たときに違う光り方を魅せてくれるような、そんな曲になって感動したことを覚えています。


 それももはやなんと5年も前の話。いま改めてマツリカ*さんの活動が始まったこのタイミングで、改めてマツリカ*さんのカバーを世に出そうと決めて、当時のプロジェクトファイルを引っ張り出してきました。壊れてしまった部分を直し、細かな調整をしながら新しい歌唱データを頂き、当時と同じ歌い方だったところ、当時とは違う歌い方になったところ、両方を噛みしめながらMixを行いました。全体的に当時よりも力強く、地面をしっかりと踏みしめて生きるような、命の力を感じる歌になったと感じています。表現力の鬼です。


 その源泉の一つと勝手に思っているのですが、マツリカ*さんのこの曲にかける思いの強さは後述のコメントで現れている通りすさまじいものがあります。そんな制作に携われていることを誇りに思います。マツリカ*さんありがとう。

(ゆんゆん)



Vocal


 動画配信アプリでアニメ「やがて君になる」を再生したときの衝撃が忘れられません。気づいたらいつの間にか朝焼けが始まっているような作品です。この楽曲はそんな作品の、作中歌として挿入されている楽曲で、僕もなんども聴いてきましたが、ゆんゆんさんがアレンジしたカバーのオケ音源を聴いて、これまた衝撃を受けました。明るい色彩のなかで光の粒が軽やかにダンスしている。それでいてやがて君になるの根底にある静けさや精緻さを感じる作り込みがされている。一巡聴いて二回目を再生してるときにはどう歌おうか考えていました。

 

 この曲の雰囲気を損ねてはならないとかなり試行錯誤しながら録りました。試行錯誤といっても五里霧中で、収録中はとてつもない強靭な意思が、頭に目隠しをしてイエス、ノーを言ってくるだけなので、何をもって出来上がったとされたのか、振り返っても言葉になりません。ゆんゆんさんから、ひとまずオケと歌を混ぜたものを頂いた時など、自分の音程の不安定さにビックリしました。僕はあんなに時間をかけて何を歌ってたんだ。いつもそうだ。

 でもゆんゆんさんがむしろそれがいいんです、と言ってくださったので信じることにしました。いつもありがとうございます。

 

 そんなわけで、僕の活動の二曲目は思い入れのある作品のカバーとなりました。そしてそこから動画制作でもまた苦しむ事になります。


(マツリカ*)



ILLUSTRATION, MOVIE


 はじめはあまりにやがて君になるに狂いすぎて、ファンアートで動画投稿をしようなどと考えていました。よくよく考えるとファンアートで集客するのは問題あるかもしれないと思い、頭が真っ白になりました。オリジナルでムービーをつけるなんて人生で一度もやったことないぞ。いったい何を描けばいいんだボカロ曲でもないし。新しい気持ちで楽曲に向き合う瞬間でした。


 いろんなカバー動画を見てみて、大体キャラクターの一枚絵にいろんなエフェクトをかけて演出してるものが多いとわかり、閃きました。一枚絵で世界を表現するのではなく、音楽を擬人化するつもりでひとまずキャラを作ってみるのはどうか。そっちのほうが得意かもしれない。そうして生まれたのがテルちゃんです。擬人化したからにはダンスして貰おう。手描きアニメは挑戦してみたかったことなので、サビでクルクル回ることはこの段階で決まりました。



 よしできた!あとはこれに歌詞をのせていい感じに動かせば出来ると思い、ひとまず一番Aメロまで作ったときまた困りました。演出のボキャブラリーが少なすぎる。聴けば聴くほどゆんゆんさんのアレンジに意味がありすぎる。ストリングスが、シンセが、歌にあわせてこんなにありありと朝焼けの変化を、星のきらめきを奏でているのに僕はこんな思考停止で歌詞を貼り付けただけの動画を世界に公開していいのだろうか。この曲は歌詞のスケールが壮大なので、生半可な表現だと綺麗事に聴こえてしまうかも、とも思いました。 それにテルは、どちらかというとこの曲の世界を外側からみているキャラだなと思ったのです。この曲の擬人化といえばテルで間違いない。でももう一人「あなた」が必要なのではないか。そこで生まれたのがピカケです。



 その昔、周囲の知人達を魔法が使える女子高生にビジュアル化するとどうなるだろうなどという奇妙奇天烈な妄想にハマっていた時期があり、ピカケはその時に自分をキャラにするならこんな感じかなと描いていたキャラでした。当時は魔法が上手く扱えず、号泣する度に暴走してすべてを洪水に巻き込むというとんでもない設定でした。

 それとは別軸で、未来の地球ってどうなっていくんだろう、そのとき自分はどんな立場にいるだろうと妄想したことがあり、ピカケとその設定を組み合わせたら段々と自分のなかで世界がくみ上がって行きました。描くしかない。そうなったらもう描くしかないのです。ガシガシと絵を描いては動画に組み込みの格闘がはじまりました。振り返ると、いつも曲を聴いてそれを言語化するために小説や歌詞を描いてるのとほとんどスタンスが変わらなかったなと思います。


 昔働いていた職場で、年末の大掃除がありました。僕は片付けは苦手なんですが大掃除になると急にはりきる癖があり、その日も終盤にへばって机に突っ伏していました。それをみた当時の上司のかたが「初っ端から気合いをいれすぎるからそうなんねん。ほなボチボチやりましょか~ぐらいで丁度ええねん。」とおっしゃいました。その人の机はいつも綺麗に整っていました。

 

 1日のうち、作業に当てられる時間は多くて四時間ほどの毎日で、こんなに長期間、ひとつの作品を作り続けるのははじめての事でした。あの言葉は遠くを見据えて長く長く歩いていくための言葉だったんだなと思います。お元気でいらっしゃるだろうか。いつかお礼を言いたいです。


 こんなことをしてる場合じゃないのにと頭の片隅で思いながら、公園の川縁で靴を脱ぎ足を水に浸したこと、その時に見上げた樹が織り成す光と影、それらも全部このMVに詰まっています。これからどうしていくべきか、その方針が見えてきた気がしました。肩の力は抜いて。目先に囚われず。諦めないで。


(マツリカ*)

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